大澤の杜「四季を感じられる庭空間」大澤邸
島根県大田市久手町
- 施工
- 平成27年3月
- 主な庭木
- ジューンベリー、ソヨゴ、アオダモ、アオハダ、コナラ、
- 低木・下草
- 白山木、ツリバナ、ニワナナカマド、ヤマブキ（白、黄色）シャクナゲ、ギボウシ、
- 苔
- ハイゴケ スナゴケ シノブコケ
施主様より雑木林を造りたいと依頼を受けました。今まで庭にあまり興味がなかったが、この歳になって落ち着ける空間（庭）が欲しくなった。四季を感じられる雑木林を創って欲しい。
雑木林を演出するために、ソヨゴ、アオダモ、アオハダ、ジューンベリー、コナラ、白山木、ニワナナカマドなどを配置し、木々の足元には下草、朽ちた丸太を使用し、さらに自然に朽ちた落ち葉と腐葉土を敷いて演出した。
施主様から、毎日眺めて木々の緑や息吹を感じ自分も元気がもらえる庭になったと喜びの声をもらった。
大澤の杜「四季を感じられる庭空間」大澤邸紹介映像
この空間に雑木林を出現させます。
書斎・リビング・勝手口の三方向から眺める事の出来る庭になります。
どの方向から眺めても落ち着きと奥行きのある空間に仕上げる為に木立の配植がポイントになります。
まずは冷たさを感じさせるブロック塀と扉を正面建物の外壁と同じ焼き板を使用し隠します。
焼き板を張り付けるための胴縁を加工取り付け完了。
焼き板張り付け中
ブロック塀への焼き板の貼り付けがひとまず完了（扉を隠すための焼き板施工は作業の都合上後ほど）
庭土の搬入し、おおまかなマウンド（築山）の位置だし。
土壌改良剤を投入
写真左上の耕運機が大活躍します。
土と土壌改良剤がまんべんなく混ざるように何度も耕運機で耕しました。
樹木を健全に成長させるための土壌作り完成。
搬入路が狭く人力での庭木の搬入が出来ない為、クレーンを使用して屋根越しに資材を搬入
（クレーンのオペレーターと無線を通じて連絡をとり慎重に安全に庭木を搬入、ドキドキの作業でした。）
主な木々（ソヨゴ、アオダモ、アオハダ、ジューンベリー、コナラ）の搬入完了。
それぞれの場所への配植を待ちます。
木々の搬入をすませ扉を隠す作業に戻ります。
どんな感じに扉を隠すのか…。
まずは柱を立てるための穴掘り
掘った穴に柱を立てます。
およそ４０ｃｍ柱を埋め込み周りをガッチリと固定。
これで倒れる心配はありません。
衝立状の扉隠しの骨組み完成
この骨組みに焼き板を張り付けていきます。
衝立状の扉隠しの完成です。
違和感なく後ろの板塀にも溶け込んで扉を隠しています。
側面よりみた板塀
焼き板張り付け施工前
焼き板張り付け施工後
バランスを見ながら木々を植え込んでいきます。
マウンド（築山）にも起伏を付け空間に立体感と奥行きを出します。
マウンド（築山）にも起伏を付けたら朽ち木（自然木）を据え付けていきます。（この朽ち木が後々なんとも言えない雰囲気を出してくれるんです）
朽ち木を敷き並べたら落ち葉の出番
落葉はマウンドをより自然に見せてくれると同時に乾燥も防いでくれます。
落ち葉を抑えるように苔を張り馴染ませていきます。落ち葉と苔の緑が絡み、なんとも言えない美しさ引き出します。
雨降りの日や草抜き管理の軽減を考え通路は真砂土舗装で仕上げ。型枠で施工する形状を造りその中に真砂土舗装材を入れて通路を造っていきます。
真砂土舗装材を敷き均したっぷりと散水して固まるまで養生します。施工は極めて簡単です。
真砂土舗装の完成 色合いも真砂土色で落ち着きのある仕上がりになります。（※真砂土舗装は水を吸収し、また吸った水を気化熱として排出するのでヒートアイランド現象の抑制にも繋がります。）
施工前の勝手口からの眺め
施工後の勝手口からの眺め
書斎より眺める初夏の空間
